『花橘亭〜なぎの旅行記〜』「平安時代好きの京都旅行記」錦秋の京都紫の縁in大覚寺




むらさき   ゆかり
紫の縁 〜源氏物語の世界〜

於 旧嵯峨御所 大覚寺門跡
夜間特別拝観 「闇夜に照らされる千二百年の悠雅」

平成20年11月14日(金)→30日(日)開催



宸殿南側にて。
すっかり日も暮れました。

十二単

細長から十二単に着替えて登場☆

こちらは、「明石御方」をイメージして製作された十二単です。





立ち姿。



狩野山楽筆の「牡丹図」 狩野山楽筆の「牡丹図」

宸殿の襖絵が素敵です〜。
狩野山楽筆の「牡丹図」



十二単

“襖絵を撮影する私”を撮影してくださったのは、くたくたさんでした。(笑)



十二単姿と細長姿

なぎ (十二単姿)
くたくたさん (細長姿)



十二単姿と細長姿

くたくたさんが着ていらっしゃる
細長(ほそなが)のかさねの色目は「桜(さくら)」です。
桜:オモテ 白/ウラ 赤花


私が着ている十二単の
唐衣(からぎぬ)のかさねの色目は「梅(うめ)」です。
梅:オモテ 白/ウラ 蘇芳


似ているようでかなり印象が異なりますね。



十二単姿

顔さえ隠せば気分は明石の御方♪



『源氏物語』第22帖<玉鬘> 歳末の衣配り

 梅の折枝、蝶、鳥飛びちがひ、唐めいたる白き小袿に、濃きがつややかなる重ねて、明石の御方に。思ひやり気高きを、上はめざましと見たまふ。


 (訳:梅の折枝に、蝶や、鳥が、飛び交い、唐風の白い小袿に、濃い紫の艶のあるのを重ねて、明石の御方に。衣装から想像して気品があるのを、紫の上は憎らしいとお思いになる。

【本文と訳: 渋谷栄一先生のwebサイト『源氏物語の世界』より引用】


 歳末に光源氏は、ゆかりの女君へそれぞれふさわしい装束を贈ります。その様子を見つめる紫の上。
 明石の御方は白い小袿に濃い紫の袿(うちき)が似合う気品ある女性なのか・・・と、紫の上はまだ見ぬ明石の御方に嫉妬するのでした。









紫宸北側へ



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