花橘亭〜なぎの旅行記〜平安時代好きの京都旅行記風薫る京都大覚寺<紫の縁>




風薫る京都

〜2007年5月20日〜


紫の縁〜源氏物語の世界〜


舞楽鑑賞


 イベント参加者や、この日、大覚寺へ訪れた一般の方々は、平安雅楽会さんによる舞楽を鑑賞しました♪私たちイベント参加者は十二単をはじめとした平安装束姿です。

 舞楽『蘭陵王(らんりょうおう)』と『納曾利(なそり)』は番舞(つがいまい)であり、面をつけて躍動的に舞う「走舞(はしりまい)」です。

 舞人さんは、裲襠装束(りょうとうしょうぞく)を着られています。裲襠(りょうとう)とは「うちかけ」とも呼ばれ、細長い布の中央部分に頭を通して着る衣裳です。裲襠(りょうとう)の縁(ふち)には、ふさふさの“毛べり(けべり)”がついています。

 袍(ほう)の袖の手首をしぼってあり、指貫(さしぬき)の袴も足首がしぼってあります。動きやすそうですね。

 頭には、牟子(むし)という頭巾をかぶり面をつけていらっしゃいます。

 それぞれの公演の写真をご覧いただく前に、以下で簡単にご紹介します。


演目 『蘭陵王(らんりょうおう)』 『納曾利(なそり)』
 毛べりの裲襠装束姿(りょうとうしょうぞくすがた)です。


 画像にマウスカーソルを当ててください。
 それぞれの名称がご覧になれます。
分類   左方舞(さほうのまい) 右方舞(うほうのまい)
唐楽(とうがく)
唐<中国>から伝わった音楽
高麗楽(こまがく)
朝鮮半島の国々から伝わった音楽
衣裳の特徴 赤系統の装束 緑系統の装束
舞人の持ち物 金色の桴(ばち) 銀色の桴(ばち)
管楽器 笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき) 篳篥(ひちりき)・高麗笛(こまぶえ)
演奏風景 笙(しょう) 笙(しょう)の演奏風景  
篳篥(ひちりき) 篳篥の演奏風景 篳篥(ひちりき) 篳篥(ひちりき)
龍笛(りゅうてき) 龍笛(りゅうてき)の演奏風景 高麗笛(こまぶえ) 高麗笛(こまぶえ)
打楽器 鞨鼓(かっこ)・太鼓・鉦鼓(しょうこ) 三ノ鼓(さんのつづみ)・太鼓・鉦鼓(しょうこ)
演奏風景 鞨鼓(かっこ) 鞨鼓(かっこ)を演奏する様子 三ノ鼓(さんのつづみ) 三ノ鼓(さんのつづみ)
太鼓(たいこ) 太鼓(たいこ) 太鼓(たいこ)
鉦鼓(しょうこ) 鉦鼓(しょうこ)を演奏する様子 鉦鼓(しょうこ) 鉦鼓(しょうこ)



【参考】
HP『風俗博物館〜よみがえる源氏物語の世界〜』「雅楽・行幸の演出」
『雅楽 ―僕の好奇心』 著者:東儀秀樹/発行:集英社新書
『源氏物語図典』 編:秋山虔・小町谷照彦/作図:須貝稔/発行:小学館



【左にフレームが表示されていない場合は、こちらをクリック】


舞楽『蘭陵王』写真のページへ



大覚寺 五大堂・大沢池に戻る     舞楽 「蘭陵王」へ




花橘亭〜なぎの旅行記〜平安時代好きの京都旅行記風薫る京都大覚寺<紫の縁>