『花橘亭』「平安時代好きの京都旅行記」[平安な秋の京都]



平安な秋の京都

〜2006年10月28日〜


釘抜地蔵(石像寺)
くぎぬきじぞう(しゃくぞうじ)

●所在地 :京都市上京区千本上立売上ル花車町
●交通 市バス「千本上立売」下車


釘抜地蔵


正式名称は、家隆山光明遍照院石像寺。

釘抜地蔵さんは「苦」を抜いてくださるお地蔵様だそうです。
私もしっかり手を合わせてお願いしてきました。(-人-)

地元の方のお参りが多かったです。
とても親しまれている様子が伺えました。

供養塔 お寺の東北にある墓地内、供養塔が並ぶ中に藤原定家・家隆・寂蓮法師の供養塔があります。

画像真ん中の石塔がその供養塔です。
藤原定家供養塔 寂蓮法師・藤原定家・家隆の供養塔



寂蓮法師は、俗名:藤原定長。
叔父である藤原俊成の養子となりますが定家が生まれたことで出家し歌人として活躍します。


藤原定家は、藤原俊成の子。
歌人としてとてもすぐれており、百人一首の撰者としても有名です。


藤原家隆は、寂蓮法師の養子となり、定家の父・俊成に和歌を学びました。
塔婆 塔婆には、左から寂蓮法師・廣門定家卿・壬生二品家隆卿の名前が書かれています。



百人一首からのご紹介

 村雨の 露もまだひぬ まきの葉に
  霧立ちのぼる 秋の夕暮れ

            寂蓮法師

  

 こぬ人の まつほの浦の 夕なぎに
   焼くやもしほの 身もこがれつつ

            権中納言定家

時雨殿の藤原定家人形を見てみる?

 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
  みそぎぞ夏の しるしなりける

             従二位家隆

上賀茂神社歌碑を見てみる?



3人の師である、藤原俊成の歌(百人一首より)

 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る
  山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる

         皇太后宮大夫俊成

下京区には、藤原俊成を祀る俊成社があります。



こののち、京都駅行きのバスに乗り、京都駅へ


舞妓さんの京舞鑑賞へ




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