『花橘亭』「平安時代好きの京都旅行記」[桜咲き誇る京都]源氏物語と京都「六條院へ出かけよう」




桜咲き誇る京都

源氏物語と京都
「六條院へ出かけよう」



女三の宮の出産<柏木>より

源氏香 柏木

出産


源氏48歳(准太上天皇)の年明けに、正妻である
女三の宮(22歳)は柏木との間にできた不義の子・薫を出産します。

出産の際、日常の室礼(しつらい)とは別に、
白一色の調度が置かれた産室が作られました。

御修法  高僧が集められ悪鬼退散と安産祈願の御修法(みずほう)が行われます。
憑坐の女童  左側にいる憑坐(よりまし)の女童に悪霊が乗り移り、もがき苦しんでいます。
撒米  供の僧たちは、物の怪を追い払うために、撒米(うちまき)をして、米を撒き散らしています。
 庭上では、鳴弦(魔除けのために弓の弦を弾き鳴らす作法)を行っています。 鳴弦
御帳台の中の女三の宮 御帳台の中の女三の宮

当時は座産でした。

(マウスカーソルを画像に当てると、上から見た様子がご覧になれます。)
薫 誕生!  薫 誕生!!

源氏に抱かれる薫。
御湯殿の儀 御湯殿の儀
 出産後の儀式の進行は、日時や時刻の吉凶を占ってから、文読博士<画像下>によって行われました。
文読博士

薫の「五十日(いそか)の祝」までの間に、
罪の意識にさいなまれた女三の宮は出家します。

出家を知った柏木は絶望のうちに生涯を終えるのでした。




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