花橘亭〜なぎの旅行記〜平安時代好きの京都旅行記初夏の京都&滋賀2012風俗博物館




風俗博物館



2、明石姫君の裳着  〜姫君の通過儀礼・成人〜
『源氏物語』「梅枝」より



 源氏39歳の2月11日(旧暦)、源氏の愛娘である明石の姫君の裳着(もぎ=女子の成人式)が行われました。

 明石の姫君の腰結役は秋好中宮がつとめました。秋好中宮がつとめることで明石の姫君への権威づけともなります。




源氏




 純白の装束に身を包んだ明石の姫君
 姫君の前に座っているのが、裳(も)の小腰(こごし)を結ぶ秋好中宮




秋好中宮




 別の角度から見た裳着の様子。
写真手前に見える後ろ姿の女性は紫の上




明石の姫君の養母
紫の上




 髪上げの役をつとめる内侍(ないし=女官)。
 内侍の前には櫛などの理髪道具が置かれています。



 孫廂(まごひさし)には女房たちや女童が控えています。




 東側の廂では内侍(ないし)への禄(ろく)が用意されていました。
 正装・汗衫(かざみ)のすそを長くひく女童の姿が印象的です。




 リニューアル後、東の対の模型の下に入って、塗籠(ぬりごめ)から内部を見学できるようになりました。
 写真は塗籠から見た母屋の様子です。





3、草子つくりへ



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