『花橘亭〜なぎの旅行記〜』「平安時代好きの京都旅行記」菊花の京都風俗博物館女房の局・伏籠




ふうぞくはくぶつかん
風俗博物館



4、女房の局〜伏籠と重陽の節句〜


ちょうようのせっく
重陽の節句


女房の局 重陽の節句

上から見たところ


着せ綿  重陽の日の前日(九月八日)に菊花に真綿をきせます。
菊の着せ綿  旧暦九月九日は、陽(よう=奇数)の数である九が重なる日であるため重陽と呼ばれています。

 ちょうどこの時期に盛りと咲く菊の花。

 菊の花は、万病を避け、延命の効果があるという思想が中国から伝わっています。
「菊の着せ綿」と「菊酒」  九月八日に、菊花にかけておいた真綿には、夜のうちに菊花の露の香りが移っています。

 九月九日の朝、この「菊の着せ綿」で肌をなでると老いを捨て若返るという風習です。
菊酒   「菊酒(きくざけ)」

 菊の花を酒に浸して飲む酒。
 この「菊酒」も邪気を払い長寿を願うために、九月九日に飲まれました。
女房  菊の花を飾る女房



四季のかさねの色目に見る平安の美意識へ




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