『花橘亭』「平安時代好きの京都旅行記」新緑の京都定期観光バス



定期観光バス特別コース
教科書に見る
京都・再発見
〜源氏物語〜

運行期間: 平成20年4月 5日(土)〜7月14日(月)までの土・日・月曜日・祝日
平成20年7月19日(土)〜9月30日(火)までの毎日




しもがもじんじゃ
下鴨神社

その3


十二単衣(じゅうにひとえ)の着付け


(ひとえ)
単 単  後衣紋者(うしろえもんじゃ)が(ひとえ)を運び、御方(おかた)の後ろからお着せします。

 前衣紋者(まええもんじゃ)は襟先を整えて、衣紋紐<写真に見える赤い紐>で結びます。
五衣
(いつつぎぬ)


 五衣(いつつぎぬ)のかさねの色目は「紅梅の匂(こうばいのにおい)」です。


 萌黄色の単(ひとえ)とよく合いますね。


 「五衣」の淡い紅色から濃い紅色への色目の美しさをお楽しみください♪

五衣 一領目 五衣 一領目  (うちき)は全部で五枚着ます。
そのため「五衣(いつつぎぬ)」と呼ばれます。 

 一枚目の(うちき)をお着せして、衣紋紐で結びます。

 を結び留めていた衣紋紐を内側から抜き取ります。
五衣 二領目 五衣 二領目  二枚目の(うちき)をお着せして、衣紋紐で結びます。

 と一枚目のを結び留めていた衣紋紐を内側から抜き取ります。
五衣 三領目 五衣 三領目  三枚目の(うちき)をお着せして、衣紋紐で結びます。

 から二枚目までのを結び留めていた衣紋紐を内側から抜き取ります。
五衣 四領目 五衣 四領目  四枚目の(うちき)をお着せして、衣紋紐で結びます。

 から三枚目までのを結び留めていた衣紋紐を内側から抜き取ります。
五衣 五領目 五衣 五領目  五枚目の(うちき)をお着せして、衣紋紐で結びます。

 から四枚目までのを結び留めていた衣紋紐を内側から抜き取ります。
打衣
(うちぎぬ)
打衣 打衣  打衣(うちぎぬ)をお着せします。

もともとは紅色の綾織物を砧(きぬた)で打って光沢を出したことから、「打衣」の名前がつきました。


※注:
打衣は必ずしも、紅色とは限りません。



 から五衣までを結び留めていた衣紋紐を内側から抜き取ります。
表着
(うわぎ)
表着 表着  表着(うわぎ)をお着せして、衣紋紐で結びます。

 から打衣までを結び留めていた衣紋紐を内側から抜き取ります。
唐衣
(からぎぬ)
唐衣 唐衣  唐衣(からぎぬ)をお着せします。

 唐衣は身ごろの丈が短い衣です。


 表着(うわぎ)と唐衣(からぎぬ)はゴージャスです☆

(も)
裳 裳  (も)をつけます。

 とは、腰から下の後方だけにつけた衣です。後方に長く引きずります。


 大腰(おおごし)から左右に出ている小紐(こひも)で結び留め、さらに小腰(こごし=唐衣と同じ衣でできた帯のこと)で結びます。

※小紐は小腰で隠れて見えません。
帖紙
(たとう)
帖紙 帖紙  後衣紋者が写真左側で、「帖紙(たとう)」と「檜扇(ひおうぎ)」をお持ちしています。


 後衣紋者から前衣紋者に「帖紙(たとう)」が手渡され、前衣紋者は御方の懐中に差し入れます。


 帖紙=「たたみがみ」が訛って「たたうがみ」「たとうがみ」になり、「たとう」と呼ばれるようになりました。懐紙のこと。
檜扇
(ひおうぎ)
檜扇 檜扇  後衣紋者から前衣紋者に「檜扇(ひおうぎ)」が手渡され、御方の手にさしあげます。



 十二単衣の完成!ヽ(^o^)丿


衣紋者お二人は退場され、これから「王朝舞」が披露されます。


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