『花橘亭』「平安時代好きの京都旅行記」初春の京都



初春の京都
〜2007年1月18日〜

★藤原定家の山荘跡伝承地を訪ねる・その2



にそんいん
二尊院

●所在地 :京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
●交通 :市バスまたは京都バス「嵯峨小学校前」下車 徒歩15分


↓看板より↓

  二尊院

 小倉山と号し、天台宗山門派(延暦寺)に属する。承和八年(841)嵯峨天皇の勅願によって慈覚大師が創立した。本尊に釈迦如来、阿弥陀如来(重要文化財)の二尊を祀る。長く荒れていたのを法然上人の高弟湛空が再興した。
 境内には楓樹が多く、本堂の後の山は、百人一首の

  小倉山 峯のもみじ葉 心あらば
       今一度の 御幸またなん
                    忠平

の歌で名高い小倉山で昔から紅葉の名所として知られている。
 また、大堰川開墾者角倉了以や、儒者伊藤仁斎、その子東涯などの墓がある。
定家卿が百人一首を編んだ時雨亭は、この小倉山の山腹にあったともいわれる。

          京都市


二尊院 全景 小倉山 二尊院の全景

 広いです。
二尊院 総門  二尊院 総門
西行法師庵の跡  総門をくぐって、左側には「西行法師庵の跡」という石碑がありました!西行の庵跡というのは各地にあるそうです。


「百人一首」に収められている西行の歌

 嘆けとて 月やは物を 思はする
    かこち顔なる わが涙かな

 

西行の和歌  「西行法師庵の跡」の石碑の横には和歌が書かれた木の立て札がありました。

 我かものと
   秋の梢を思うかな
  小倉の里に
    家居せしよ里
 

          西行法師

紅葉の馬場  紅葉の馬場

 秋には紅葉(こうよう)が綺麗なのだそうです。また秋に訪れたいですね。
二尊院  和歌が書かれた木の立て札があります。左の画像にマウスカーソルを当ててみてください。

  軒端の松

 志のばれむ 
   ものともなしに
      小倉山
 軒端の松ぞ
   なれて久しき

   藤原定家
二尊院  本堂前にも和歌が書かれた木の立て札があります。左の画像にマウスカーソルを当ててみてください。

 小倉山
   峯のもみしは
     こころあらは
 いまひとたひの
  みゆき待たなむ

    藤原忠平
       貞信公
二尊院 本堂  ご本堂で釈迦如来と阿弥陀如来の二尊を拝みました。(-人-) 
九頭竜弁財天  ご本堂の隣りのお堂。
九頭竜弁財天がいらっしゃいます。
幸せの鐘  鐘楼「幸せの鐘」

 説明の通り3回鐘を撞きました。

1回目:自分が生かされている幸せを祈願
2回目:生きとし生きるもの全てに感謝
3回目:世界人類の幸せを祈願


 いつもこんな気持ちで生きていたいものです。
湛空上人廟  九頭竜弁財天堂と鐘楼の間の長い階段を上ります。これが結構きつい!

 湛空上人廟です。



 湛空上人廟前を左に曲がり進んでいくと・・・時雨亭跡にたどりつきます。




時雨亭跡

二尊院 時雨亭跡

石組みと看板があるのみです。


二尊院 時雨亭跡 藤原定家卿 百人一首 撰定の遺蹟



二尊院の時雨亭跡から東側を望む

二尊院の時雨亭跡から東を望む

木が邪魔ですね。(^^;)
木がなかったら景色も素敵だと思います。

しかし、こんな山の中腹に建物を建てるとしたら大変そう・・・。







二尊院をあとにしてお昼ご飯を食べました。
湯豆腐セットです。

湯豆腐 冷えた体が温まります♪
美味しかったです。o(^-^)o
お昼ごはん




次は同じく、藤原定家の「時雨亭跡」がある
常寂光寺へ向かいます。



常寂光寺へ




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