『花橘亭』「平安時代好きの京都旅行記」[桜咲き誇る京都]



風俗博物館
2006年上半期展示

4、女楽<若菜下>より

源氏香 若菜下


(春の御殿、寝殿南廂・簀子と見立てる)

女楽

源氏47歳の正月20日、六條院の女君たちによる女楽が催されました。
女三の宮降嫁から8年目の年です。

夕霧

 源氏と葵の上との子。

まずは夕霧が調弦。


烏帽子直衣姿。
明石の御方 明石の御方

琵琶を演奏。

五月待つ花橘の、花も実も一緒に取った時のかぐわしさ。


細長に裳(も)を着けた姿。
女三の宮 女三の宮

琴(きん)を演奏。

青柳の少し枝垂れ始めた風情。


細長姿。
源氏 源氏の君

女君たちの中央に座っています。


烏帽子直衣姿。
明石の女御 明石の女御

 源氏と明石の御方との娘。

筝(そう)を演奏。

夏に入っても十分に咲きこぼれた藤の花のよう。


袿姿。
紫の上 紫の上

和琴(わごん)を演奏。

花に例えれば桜であるがこの桜以上の優れた風情。


小袿に細長を着た姿。
笙を吹く三郎と龍笛を吹く太郎 手前:笙(しょう)を吹く三郎
    (鬚黒の四男)

奥:龍笛(りゅうてき)を吹く太郎
  (夕霧の長男)



直衣姿。
女童 左:明石の御方付きの女童
右:女三の宮付きの女童


汗衫(かざみ)姿。
女童 左:明石の女御付きの女童
右:紫の上付きの女童


汗衫(かざみ)姿。



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