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残暑の京都
●滝口寺
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人力車のお兄さんに案内されて、久しぶりに訪れる滝口寺です。 建礼門院に仕える身分低い女房・横笛と恋に陥った斉藤時頼(滝口入道)が父に諌められ、出家した寺です。 横笛はこれを聞き、滝口入道を訪ねますが修行の妨げとして面会できませんでした。 |
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滝口寺入口。 真言宗大覚寺派の寺院でもとは三宝寺(さんぽうじ)といい、往生院の子院のひとつでした。 |
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横笛歌石 建礼門院の女房・横笛は、滝口入道(斉藤時頼)に会えず悲しみ、指を切って血で石に歌を書いたといいます。 「山深み思ひ入りぬる柴の戸の まことの道にわれをみちびけ」 その後横笛もまた出家して尼になりました。 『平家物語』巻十 横笛 では、 滝口入道一首の歌を送りけり。 そるまではうらみしかどもあづさ弓 まことの道にいるぞうれしき 横笛が返ことには、 そるとてもなにかうらみむあづさ弓 ひきとどむべきこころならねば (滝口入道は一首の歌を贈った。 あなたが尼になるまでは私のことを恨んでいたが、そのあなたも仏道に入ったと聞いて嬉しい 横笛の返事には、 尼になったといっても何であなたを恨みましょう。とても引きとめることのできるようなあなたの決心ではないのですから ) と歌を詠み交わしています。 |
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入口を入ったところには、新田義貞の首塚もあります。 |
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新田義貞の首塚の隣りには、妻である匂当内侍供養塔もありました。 |
滝口寺本堂 | ![]() |
堂内に安置されている横笛(左)と滝口入道(右)の木像 | ![]() |
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堂内から見たお庭。綺麗です〜。 |
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平家供養塔 滝口入道と平家一門の供養塔。 滝口入道は、屋島の戦い後、平家一門から離れた平維盛(平重盛の子)を高野山で出家させました。 維盛はその後、熊野で入水したといいます。 |
滝口入道が仕えた平重盛を祀る「小松堂」という建物が敷地内に
あったそうなのですが、気づきませんでした。 残念!!(>_<)
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