『花橘亭〜なぎの旅行記〜』「平安時代好きの京都旅行記」初秋の京都



風俗博物館展示
伊勢神宮斎王発遣「別れの櫛の儀」

≪東の対・東廂南側にて:源氏物語「賢木」より≫

源氏香 賢木


別れの櫛の儀

宮中 大極殿と見立てています。


平安京の大極殿があった場所は
現在の千本丸太町付近です。

 源氏二十三歳の九月十六日、午後四時頃、宮中大極殿において、伊勢神宮斎王発遣の儀である「別れの御櫛」の儀式が行われた。斎王とは、天皇の代替りごとに新帝即位後卜定され、伊勢神宮に天照大神の御杖代として奉仕した女性で、未婚の内親王(宣下を受けた皇女)または、女王(天皇の二世孫から四世孫)から選ばれた。<博物館解説より>

 神事装束である帛(はく)の御装束姿の朱雀帝と正装姿の斎王

 この別れの御櫛とは、朱雀帝が斎王の髪上げした髪に長さ約二寸四方の黄楊の小櫛を挿し、
「京(みやこ)の方(かた)に赴きたまふな」
と斎王に言うことで、世俗と神の領域の別離の象徴儀礼とされて行われた。


 斎王は近親者の死亡か帝の代替わりがない限り、京へ帰ることは稀でした。
 髪上げした斎王

 朱雀帝より黄楊の小櫛を受けようとしているところです。
 朱雀帝は斎王の姿を見て心惹かれてしまうのでした。
 おおっ!高御座(たかみくら)です!!
細かい部分も精巧に作られています!


 京都御所、紫宸殿の高御座を見てみる?
 別の角度から。



東の対に戻る   斎王群行に従った人々へ





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