『花橘亭〜なぎの旅行記〜』「平安時代好きの京都旅行記」初秋の京都



風俗博物館展示
紫の上主催による源氏四十の賀

≪寝殿母屋・南廂 東の対・西廂にて :「若菜上」より≫

源氏香 若菜上


東の対から寝殿南廂を眺める

二條院寝殿と見立てています。

 源氏四十歳の十月(旧暦)、紫の上は源氏の四十歳を迎えた賀宴のために、源氏が以前に造営した嵯峨野の御堂で、無病長寿を祈願して薬師仏の供養を行い、その後の十月二十三日に、紫の上は自身の私邸と定めている二條院において、盛大な薬師仏供養の精進落としの宴を行った。
<博物館内の解説書より>

寝殿・南廂  寝殿・南廂を西側から
 
 手前に屯食(とんじき=蒸した米である強飯を固く球形に握ったもの)が置かれています。
落蹲  落蹲(らくそん)の舞 

 紅葉に衣裳の色が映えて綺麗です!
入り綾を見つめる源氏  入り綾を舞う二人

 右:権中納言(源氏の息子である夕霧・従三位)

 左:衛門督(太政大臣の息子である柏木・従四位)

 彼らを感慨深く母屋から見つめるのが源氏
東の対、西側  四十の賀主催者である紫の上は女房たちと東の対からご覧になっているのでした。
紫の上  東の対・母屋に一人だけ袿姿の女性がいます。
彼女こそが今回の宴の主催者・紫の上です。

 他の女性は女房装束<十二単>姿です。
東の対・西廂  東の対・西廂


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