『花橘亭〜なぎの旅行記〜』>「平安時代好きの京都旅行記」>[梅香る京都]>風俗博物館出張展示
風俗博物館出張展示<西陣・岩神座ホール>
歳暮の衣配りより源氏物語の女君たち
≪寝殿西廂にて:「源氏物語」[玉鬘]より≫
年の暮れに、源氏の君は紫の上と共にそれぞれの女君たちにふさわしい正月用の装束をととのえました。 物語内では、これらの7名の女性が一同に揃う場面はありませんが色とりどりの衣裳の展示にうっとりでした。 o(^-^)o |
袿(うちき)姿 |
花散里 浅縹の海賦の織物、織りざまなまめきたれどにほひやかならぬに、いと濃き掻練具して夏の御方に・・・ |
小袿(こうちき)姿 |
紫の上 紅梅のいと紋浮きたる葡萄染めの御小袿、今様色のいとすぐれたるとはかの御料・・・ |
細長(ほそなが)姿 |
明石の姫君 桜の細長に、艶やかなる掻練とり添えては姫君の御料なり・・・ |
小袿(こうちき)姿 |
明石の御方 梅の折枝、蝶、鳥、飛びちかひ、唐めいたる白き小袿に濃きが艶やかなる重ねて・・・ |
袿(うちき)姿 |
末摘花 柳の織物の、よしある唐草を乱れ織れるも、いとなまめきたれば・・・ |
真っ赤なお鼻の末摘花ちゃんは桧扇で顔を隠しています。(笑)
細長(ほそなが)姿 |
玉鬘 曇りなく赤きに、山吹の花の細長は・・・ |
玉鬘は頭の中将と夕顔との間に京で生まれましたが、母である夕顔の行方不明(死去)によって乳母たちとともに筑紫で少女期を過ごしました。 |
袿(うちき)姿 |
空蝉 青鈍の織物、いと心ばせあるを見つけたまひて、御料にある梔子の御衣、聴色なる添へたまひて・・・ |
今回は、明石の姫君を中心にして右に紫の上・左に明石の御方が並んで展示されていました。
明石の姫君の生母は明石の御方ですが幼いうちに紫の上にひきとられ養育されます。そのため、明石の御方は明石の姫君が入内するまで姫君のそばにはいられませんでした。 この3人が並んでいる姿は微笑ましかったです。(^^) |
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