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平安な秋の京都
〜2006年10月26日〜
平安宮一本御書所跡
へいあんきゅういっぽんごしょどころあと
●所在地 | :京都市上京区下立売通智恵光院西入508 |
●交通 | :市バス「丸太町知恵光院」下車 徒歩3分 |
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平安宮一本御書所跡の石碑と案内板 |
平安宮一本御書所跡 (へいあんきゅういっぽんごしょどころあと) 平安時代、この附近は天皇の住まいである内裏の東側に当たり、一本御書所があった。 一本御書所は、平安中期の天暦2年(948)頃から『貞信公記<ていしんんこうき>』などの文献に現れ、世間に流布した書籍を各一本(一部)書き写して保管・管理した所で、侍従所の南にあって、公卿別当をもって長官に任じ、その下にあって預や書手(しょしゅ)などの役があった。 『日本紀略』康保元年(964)10月13日条には、一本御書所で清書した222巻を大蔵省の野御倉に遷納したことが記されている。また平安時代後期には、鳥羽天皇や崇徳天皇が度々ここに行幸されている。 『平治物語』によると、平治の乱(1159)に際して、藤原信頼らが後白河上皇を一本御書所に押し込めたことが書かれ、つとに有名である。 なお陽明文庫本『宮城図』にはこの付近を御書所(ごしょどころ)と記しているが、『西宮記(さいきゅうき)』によると、内裏外郭北門(朔平門<さくへいもん>)西の式乾門<しきけんもん>の内の東掖門<えきもん>には御書所があったとし、天皇の書物等を管理する内御所所<うちのごしょどころ>は内裏内の承香殿<じょうきょうでん>の東片廂にあったとする。 |
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山中油店の水車 |
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山中油店 外観 →山中油店のホームページ |
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