『花橘亭〜なぎの旅行記〜』「平安時代好きの京都旅行記」菊花の京都




京都駅地下街ポルタ

「源氏物語絵巻」〜古都から未来へ
アートコラボレーション「甦る源氏物語の世界」





 京都駅地下街ポルタでは、2008年10月3日〜31日までの間、「源氏物語絵巻」展が開催されていました。(*^-^*)





 風俗博物館からの実物大人形の展示です。「重陽の節句」の様子を表しています。




菊の花の上に真綿が置かれています。




解説より→

 源氏物語千年紀の寿ぎ
 〜年中行事に垣間見る平安王朝の雅〜

  重陽の節句

旧暦九月九日は中国において陽(よう)の数である九が重なっているということで重陽と呼ばれる。2008年では10月7日にあたる。
この重陽の頃は菊の花が盛りで、唐土(もろこし)より伝わった菊の花は万病を避け、不老長寿を保つ薬草として重用されていたので、その菊花の霊力を戴き、邪気を払い長寿を祈って菊酒を飲み、菊の着せ綿(わた)という風習を行うことがされた。菊の着せ綿は重陽の日の前日に菊花に真綿(まわた)をかけておき、一晩おいて菊花の朝露を移した綿で体を拭うと老いが避けるという風習である。
『源氏物語』「幻」巻においては菊の着せ綿を見て亡き紫の上を偲ぶ傷心の源氏の姿が描かれている。また『紫式部日記』には道長の正妻である倫子(りんし)より紫式部が菊の着せ綿を賜ったことが記されている。

   風俗博物館所蔵品





女房装束姿の女君。




衵(あこめ)姿の女童




菊酒




後ろ姿




「源氏物語絵巻」展
続きます。

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