『花橘亭〜なぎの旅行記〜』「平安時代好きの京都旅行記」新緑の京都風俗博物館



風俗博物館


3、平安朝の年中行事 五月の節 端午節句
『源氏物語』「蛍」より


 源氏36歳の夏、五月五日の端午の節を迎えた六條院夏の御殿(おとど)の西の対が舞台です。

 玉鬘のもとには、何ともいえないほど美しく作られた薬玉(くすだま)があちこちから贈られています。
 五月五日には薬玉を贈り合う習慣がありました。
 「薬玉(くすだま)」とは菖蒲(しょうぶ)などの薬草を五色の糸で括った飾り物です。

青文字はレジュメより引用。)




薬玉を手にする玉鬘(右側)




薬玉




 蛍兵部卿宮から文が届けられました。文は白い薄様の紙で、五月五日の節に合わせて菖蒲(しょうぶ)の白い根に結びつけられていました。




薬玉を柱に吊るしている様子




薬玉を肘にかけたり、几帳に吊るしたりもしています。




源氏





屋根の軒に葺いた菖蒲(しょうぶ)





6、四季のかさねの色目に見る平安の美意識へ




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