『花橘亭』「平安時代好きの京都旅行記」[平安な秋の京都]風俗博物館




平安な秋の京都
〜2006年10月25日〜


風俗博物館

3、六月祓(みなづきのはらえ)
  〜現代に引き継がれる平安時代の年中行事〜
『年中行事絵巻』より

茅の輪くぐり  茅(ち)の輪くぐり=菅貫(すがぬき)

 現在とは違って、茅の輪を願い主の頭上より身の下までくぐらして後ろざまに抜き、祓い終わったら、刀で切断して、人形(ひとがた)などと一緒に流します。
茅の輪くぐり
茅の輪づくり 茅の輪を切っているところ
散米(うちまき)

 米を撒くことで、邪気を祓います。
散米(うちまき)
人形を身体に触れたり息を吹きかけて罪穢れを移します  人形(ひとがた)

 罪や穢れを人形(ひとがた)に移して、水に流し穢れを祓います。
人形(ひとがた)
 解縄(ときなわ)

 左右に縒られた木綿(ゆう)<穀(かち)や楮(こうぞ)の木の皮>を、片手で捻りもどして、罪穢れを解き、人形(ひとがた)とともに流しました。
解縄(ときなわ)
木綿(ゆう)
陰陽師  陰陽師により中臣祓詞(なかとみのはらえことば)が読まれ、罪穢れを祓うために「人形(ひとがた)」「解縄(ときなわ)」「散米(うちまき)」「菅貫(すがぬき)=茅の輪くぐりのこと」が行われました。
水に流される人形  水に流されていく人形(ひとがた)


4、女房の局へ




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