『花橘亭』「平安時代好きの京都旅行記」秋の京都



秋の京都
〜11月2日〜

廬山寺
ろざんじ

●所在地 :京都市上京区寺町広小路上ル
●交通 :市バス「府立病院」下車
廬山寺ホームページ

廬山寺

廬山寺は「盧山寺」とも書かれますが
パンフレットによると『廬山寺』が正しいようです。


源氏物語 執筆地 紫式部 邸宅址  廬山寺入口

「源氏物語 執筆地
 紫式部 邸宅址」

と書かれた看板が掲げられています。

  かつてこの地には堤中納言と呼ばれた藤原兼輔の邸宅<堤第(つつみてい)>がありました。
 兼輔は、百人一首にも和歌が収められており、紫式部は兼輔の曾孫にあたります。
 
 みかの原 わきて流るる いづみ川
   いつみきとてか 恋しかるらむ

        中納言兼輔

 紫式部は、この地にあった邸宅で『源氏物語』を執筆したであろうと思われます。
廬山寺準門跡 入口の門
廬山寺 本堂  廬山寺 大師堂
 境内には、紫式部と紫式部の娘・大弐三位の歌碑があります。

 その右横には、解説板があります。
紫式部 大弐三位 の歌碑


歌碑


大弐三位と紫式部歌碑

     大貳三位(だいにのさんみ)

 有馬山 ゐなの
笹原 風吹けば
 いでそよ人を 忘れ
   やはする


     紫式部(むらさきしきぶ)

 めぐりあひて 見しや
それとも わかぬ間に
 雲かくれにし
   夜半
(よは)の月影(つきかげ)



上記の二首の歌はともに、『百人一首』に収められています。
紫式部の歌は出典元の新古今和歌集では 夜半の月かげ ですが
『百人一首』では 夜半の月かな となっています。



紫式部・大弐三位 歌碑



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