『花橘亭』「平安時代好きの京都旅行記」春は名のみの京都


★平家・源義経ゆかりの地をめぐる

「株式会社 井筒」さんで展示されていた実物大人形
平 忠度(たいらのただのり)


〜白絲縅(しろいとおどし)の大鎧姿〜

平忠度

平忠度は、一の谷の戦いで源氏方の武将に討たれます。


平忠度



平忠度



平忠度









箙(えびら)に和歌が結び付けられています!


『平家物語』巻第九 忠度最期 より

 平忠度は「一の谷の戦い」で名乗らぬまま、源氏方の武将・岡部六野太<または六弥太>忠純に敗れます。
 忠度の箙(えびら)に結び付けられた文を源氏方の岡部六野太忠純が開くと、


 旅宿花(りょしゅくのはな)

ゆきくれて 木のしたかげを やどとせば
     花やこよひの 主ならまし


                 忠度

( 旅の途中で日が暮れて木の下陰に宿るならば、桜の花が今夜の主(亭主)となり、もてなしてくれるであろうか   忠度 )


と書かれていました。
 この和歌によって、討ち取られた平家の武将が平忠度であることがわかったのでした。



【本文引用】
『新編日本古典文学全集46 平家物語 2』
        校注・訳者‐市古貞次/発行‐小学館

  


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